TOMY L&H®チタンは、新開発の矯正用アーチワイヤー。 従来の超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーにはない、まったく新しい特性を備えた矯正用ワイヤーです。
医療機器認証番号
220ADBZX00075000
超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーは、特有の荷重-たわみ曲線を示す超弾性を備えているため、歯科矯正臨床に広く応用されています。一般にこのワイヤーは、力を加えることによって結晶構造の一部が母相のオーステナイト相からマルテンサイト相に変態する応力誘起変態によって超弾性を示しますが、形状記憶効果としても知られているように、温度変化によっても変態を起こします。日常の臨床において、超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーを装着中の患者から「熱いお茶を飲むと、よけい締め付けられているような感じがする」という報告を聞くことがあります。これは飲食物等の影響で口腔内温度がいったん上昇し、37°Cに設定されている矯正力以上の力が働いてしまうためと考えられます。そこで、従来の超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーの熱処理温度と熱処理時間を変更し、さらに特殊な熱処理方法を採用することによって、この問題を解決し“口腔内の温度変化に対して安定した矯正力を発揮する”アーチワイヤー、“荷重ヒステリシス(負荷時と除荷時との荷重差)の小さい”アーチワイヤーの誕生となったのです。
口腔内の温度変化に対して、ワイヤーが発現する荷重変化の範囲が、従来の製品と比較して約17%と非常に小さくなっています。このため、治療中における矯正力をさらに一定に保つことができます。
荷重ヒステリシスを小さくすることが可能になりました。従来の製品と比較して約50%まで小さくすることができます。ワイヤー装着時の反力(左記グラフ“負荷時の荷重”参照)が弱いため、ブラケットへの結紮が容易に行えます。
線径 Inches (mm) |
Standard | Accu Form® | ||
---|---|---|---|---|
Upper 上顎 |
Lower 下顎 |
Upper 上顎 |
Lower 下顎 |
|
.016 × .022 (0.41 × 0.56) |
524-12 | 524-62 | 525-12 | 525-62 |
.018 × .025 (0.46 × 0.64) |
524-15 | 524-65 | 525-15 | 525-65 |